死神シリーズ[観覧車編] イントロダクション
死神シリーズ[観覧車編]とは
ある観覧車が倒壊します。今まさに死んでしまうというその時に、おせっかいな死神が現れてこう言うのです。『私と契約するか?
ならば私はお前の望みをかなえよう』
そして、あれやこれや口出ししながら大切な人への思いや、大切な時間への思いをかなえてくれます。あまりのおせっかいぶりに、
思わず反論したり吹き出したりしながらも、『人は必ずいつか死ぬ』と言いつつ、口うるさいほどに『より良く生きろ』と言い続ける
死神に導かれて、自分にとっての本当の幸せに行き当たります。
一話完結のメルヘンハードな物語
同じ観覧車の違うゴンドラに乗り合わせた、いくつもの命の物語はそれぞれが一話完結型で、自分の人生は自分だけが主人公なのだと
いうことを強く訴えかけます。
そして、満月動物園の【亡くなった方はみんな、(あの世で)幸せであって欲しい】という思いを色濃く映した物語は
【メルヘンで優しくて、ハード】です。
『15』だから
満月動物園は2014年に15周年を迎えました。「満月」だけに「15」を節目に考えて、今回の死神シリーズ[観覧車編]5タイトル
連続上演を企画いたしました。
もともと死神シリーズの最初は、満月動物園的にメモリアルな公演と位置付けていた第壱拾五夜『ツキノアバラ』を終え、
新機軸として上演した第壱拾六夜『ツキカゲノモリ』でした。
ゴンドラの数だけの物語
シリーズ化を意図して始めた訳ではなく、主演を務めてくださった
片岡百萬両さんや死神役の河上由佳の演技が素晴らしく、またお客様からの反響も好評をいただき、打ち上げの席で片岡さんから
「こうなったら、ゴンドラの数だけやってほしいよね」と言っていただき、「それもそうだ」と思ってシリーズ化いたしました。
コリッチアワード2013入賞
「名前はずっと知っていたけど初めて見ました」「もっとアートな感じで分かりにくいかと思っていたけど、食わず嫌いで
もったいないことをした」「もっと早くに観ておけば良かったと後悔」「こんなに泣いたの、久しぶり」「素直に笑えて素直に
涙が出た」「こんなにもええものやとは思わなかった」
最近いただいた感想をさらっとご紹介させていただきました。あんまり宣伝に力を入れてこなかったことに反省しきりですが、
今回の死神シリーズ[観覧車編]は『ツキシカナイ』が
コリッチアワード2013に入賞させていただくなど
(全国24位、関西拠点劇団では1位)、好評をいただいてきたシリーズの上演になります。ぜひこの機会に足を運んでいただければ幸いです。